2年ほど前に風俗嬢を引退し普通に昼職をしていたのですが、コロナ渦の影響をうけ収入が激減してしまいました。
減ってしまった収入を穴埋め出来る何かいいバイトがないかな~…と悩んでいるときに、知り合いのAさんが風俗店の店長(以下、A店長)になった話を思いだしました。
日々の生活に少し物足りなさを感じていたこともあり、軽い気持ちで相談してみようと思い電話をしたんです。
「風俗に復帰するなら大歓迎」と誘ってくれたのですが、お店の場所を聞くと私の住んでいる所からはかなり遠く通うことが無理だと分かりました。
出稼ぎ嬢として来ないかとも誘ってもらったのですが、昼職のこともあり、条件は良かったものの断念…。
するとA店長が「ちょっと面白いお誘いしていい?」と、話をしだしました。
<会話する女性のイメージ画像、顔は写っていないのが理想>
「知り合いの女の子が嬢を上がり、店長をする店があるんだけど」
…これのどこが面白いのか?と疑問に思いながら話を聞いていると、「そのお店の立ち上げ嬢として復帰してみない?」というお誘いだったのです。
オープンして3日目なのに女の子が2人しかいないうえ、2人とも本業がほかのあるため下手をすると出勤がゼロの日もあるとのこと。
さらに求人をかけているにもかかわらず、全然集まらないという大変な状況なのだそうです。
復帰を考えているのなら新店のオープニングキャストとして在籍し、助けてやってくれないか?というお誘いだったんですよね。
新店がどういったお店だったか、あまり詳しくは記載できないのですが軽くだけお教えしますね。
【新店の概要】
- 結構大手のチェーン店
- 少しマニアなジャンル
- 年齢層は、20代~40代以上でもOK
- デリヘル店で、ホテルも少し遠い
立ち上げ嬢として復帰するにあたってこちらの内容はOKだったのですが、私の家からは少し遠く、片道1時間半はかかってしまうので条件をだしてみました。
【条件】
- 出勤日数は期待しないでほしい
- 長時間勤務は昼職があるため出来ない
- 駅までは送迎をつけてほしい
- 個室待機がしたい
新規店B店長は「全然OKなんでとにかく出勤してほしい」とのことでした。
そうして一応面接をしてもらい、すぐ採用で、オープニングキャストとして働くことになったのです。
しかし…オープンしたてである程度暇なのは仕方ないのかもしれませんが、かなり、暇そうでした。
面接当日も7時間ほどいたのですが、全く電話が鳴らず終了してしまったのです。
<受話器が置いてある電話のイメージ画像>
帰宅後私は仕事を紹介してくれたA店長に「坊主(お客様が1人もつかないこと)なんて、初やわ!」と、驚きを隠せず思わず電話してしまいました。
その次の日。
突然B店長から連絡が入り、「お客様からお問い合わせです。今から無理ですか?」と!
えっと…私、前日予約すら無理で、予約は確認してからで!と、お伝えしておいたはずですが?
う~ん、この子、大丈夫?と少し不安がよぎりました。
初日に坊主をくらいながらも、立ち上げ嬢として頑張らねばと、変な意気込みをもちながら3日後に2回目の出勤をしました。
昼間はほぼ電話が鳴らないとのことなので、昼職の休みの日の16時~22時まで出勤することにしてみました。
その日は「16時~予約がはいりました」とLINEに笑顔たくさんのマークつきで来ていたので少しほっとしながら、早目に駅まで向かったのはいいのですが…。
B店長がなんと送迎場所に大遅刻!
私、寒空の下30分待ちぼうけ!ありえん!絶対してはいけないことをしちゃったんです、B店長!
B店長は到着して謝罪はしてくれましたが、お客様を待たすなんてオープンしたてでやってはいけないことです。
しかもキャストを寒い外で待たせるなんて、その時点で私は「もう無理だ!」と、わずか2回の出勤で感じました。
お店が忙しく手が回らずキャストを待たせてしまったなら、女の子も納得まだ出来ます。
しかし何もない、むしろお店は激暇なのに店長自らが遅刻というのは、キャストにもお客様にも示しのつかない絶対ダメなことです。
とりあえずその日は気を取り直し、仕事は無事終わらせ、お迎えコールまで一通りの流れを済ませたのですが…また20分待たされました。
怒りを通り越し、あきれに変わった瞬間でした。
この日も1本だったので、電車代や経費(飲み物代など)を考えたら、働きにいかないほうが良かったレベルの金額にしかなりませんでした。
3回目は「もう行くのが嫌」という気持ちのほうが大きかったのですが、協力しますと最初に言った手前、頑張らねば!と祝日出勤することに。
はい、見事に坊主でした。
宣伝もたくさんしている大手チェーン店でもこんなことがあるのか?と、全く理解ができませんでした。
<頭を抱える女性のイメージ画像>
キャンペーンやイベントなどをうてるほど女の子がいないこともあり、媒体(風俗誌)などに載せていてもインパクトが弱いなど、様々な宣伝不足もあったようにも思います。
しかし、お店がはやらない一番の理由は、B店長の考えの甘さだと思いました。
その後も何日かおきに出勤し、写メ日記もかなりたくさんあげ協力はおしまなかったのですが、女の子が増えるわけでもなく、お客様が増えている感じでもなく、約1ヶ月ほどたち…私が限界を向かえ、辞めてしまいました。
B店長も、元々は風俗嬢で、若い女性でした。
優しい女性ですがキャストと店長というきっぱりした境目がなく、自分より年上のキャストに色々相談したりして友達同士のような関係でいたようです。
それが悪いとは言わないのですが、キャストとスタッフ、特に店長ともなればそこに境界線がないと必ず失敗します。
嬢上がりの店長あるあるなんですが、自分が嬢だったときの感情でキャストに接すると、嬢目線での店長になってしまいます。
あくまで、店長は店側の人間でないとダメなんです。
嬢と仲良くするのは悪いことではありません。
しかし、一線は引かないと店はなりたたないんです。
最終的にこのお店での私の売上は、減った昼職の収入を埋められるものではなく、服や化粧、交通費を考えたらかなりの赤字になりました。
毎回、2本ほどつけば、なんとかなったのですが、出勤日数10日で、坊主が6回ほど。
どう考えても赤字ですよね。
お客様を呼べないお前も悪いと言われればそこまでですが、3年前の現役時代、坊主だったことは1回もありません。
新規オープンということで、一度使ってみようというお客さんで大繁盛、ガッツリ稼いで減った収入をしっかりカバーする!なんて当初の妄想は妄想のまま終わりました。
【3年前の収入】
- ホテヘル&デリヘル店(激安店)
- 週4、8時間勤務
- 接客は1日2本~4本(8時間ならこれが限界)
- 月収30万~40万
【B店長の店】
- デリヘル(大衆店)
- 週3、6~8時間勤務
- 接客は多くて1日2本、ほとんどが坊主
- 月収10万以下
お店のやり方、さらにはコロナ禍という特殊な状況もあったと思いますが、立ち上げ嬢としての復帰がここまでガッカリする結果になるとは思いませんでした。
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